Bluesky、AI搭載「Attie」を発表 自然言語でカスタムフィード作成
BlueskyがAIアシスタント「Attie」をリリース。AT Protocolを活用し、自然言語でソーシャルフィードを構築できるツールで、プラットフォームの差別化を図る。

自然言語でフィード作成を可能にする「Attie」
分散型ソーシャルネットワークBlueskyは、AI搭載のカスタムフィード作成アプリ「Attie」を発表した。このアプリは、自然言語コマンドを使ってカスタムフィードを構築できる機能を提供し、コーディング知識を必要としない。 AttieはAnthropic社のClaudeを基盤として構築されており、BlueskyのオープンプロトコルであるAT Protocol上で動作するエージェント型ソーシャルアプリとして設計されている。Bluesky暫定CEOのToni Schneider氏は、「これは新しい製品であり、Blueskyアプリの一部ではない」と説明し、Jay Graber氏の新チームによる初の独立製品であることを強調した。
オープンプロトコルの優位性を活用
ユーザーはAT Protocolアカウントでサインインすることで、Attieがユーザーの会話内容や好みを即座に理解し、複数のアプリ間でデータを共有するオープンシステムの恩恵を受けることができる。ユーザーは「どんな投稿を見たいか」「リポストしたいか」といった質問をAttieに投げかけることで、コードを書いたりフィード設定に詳しくなったりすることなく、パーソナライズされたカスタムフィードを作成できる。 ローンチ時点では、Attieでフィードの作成と表示が可能で、その後Blueskyやその他のAT Protocolアプリでも利用できるようになる予定。将来的には、ユーザーが独自のソーシャルアプリを「バイブコーディング」で作成したり、他のユーザー向けのツールを構築することも計画されている。
POINT
Attieは技術的な知識なしに自然言語でフィード作成を可能にし、オープンプロトコルの利点を活かしてユーザー主体のソーシャルメディア体験を実現する革新的なツール
リーダーシップ変更と資金調達の背景
Attieの開発は、Graber氏がCEOから最高イノベーション責任者(CIO)への役職変更を決めた数ヶ月前に開始された。Schneider氏によると、Graber氏は「もっと多くのものを作りたい」と感じており、CEO業務で忙しい中でもより多くの時間を建設に費やしたいと考えていたという。 Blueksyは昨年終了した資金調達ラウンドで1億ドルの追加資金を確保したことも発表した。この資金により3年以上の運営資金を確保し、エコシステム全体に安定性とセキュリティを提供することができるとしている。これにより、プライバシー制御の追加やソーシャルネットワークのマネタイゼーション方法の模索など、より大きな課題に取り組む時間が確保された。
AITAKE編集部の見方
Attieの登場は、ソーシャルメディアのアルゴリズム制御において新しいパラダイムを示している。「AIはプラットフォームではなく人々に奉仕すべき」というGraber氏の理念のもと、オープンプロトコルがユーザーの手に直接力を与えるアプローチは、従来のクローズドなソーシャルプラットフォームとは対照的だ。 特に注目すべきは、他の主要プラットフォームが広告主のためのエンゲージメント最適化にAIを使用している中で、Blueskyは「ユーザー操作ではなくユーザーエージェンシーのためのツール」としてAIを位置づけている点だ。これは単なる機能追加を超え、ソーシャルメディアの根本的な価値観の転換を意味する。ただし、技術リテラシーの高い早期採用者を超えて一般ユーザーにどこまで浸透するかが今後の課題となるだろう。
Source: TechCrunch