AMD株価6%上昇、フランスAI協定とWayve投資で急騰
AMDがフランス政府との AI パートナーシップを発表し、英国の自動運転スタートアップ Wayve に 6000 万ドルを投資。ベルンシュタインも目標株価を 265 ドルに引き上げ。

AMD株、12日連続上昇の歴史的ラリー
4月17日、AMD株は278.26ドルで取引を終え、7.8%上昇しました。これは12日連続の上昇で、41%の総上昇率を記録し、2005年以来最長の連続上昇記録となりました。 株価上昇の背景には、AIインフラに対するウォール街の見方の変化があります。データセンターでは長年GPU重視の構成が主流でしたが、エージェント型AIワークロードの台頭により、CPUとGPUの比率が1:1または1:2に近づくと予想されており、これがAMDのEPYCサーバーCPUに再び注目を集める要因となっています。
フランス政府とのAI戦略パートナーシップ
AMDとフランス政府は4月16日、フランスのAI国家戦略を支援する多年協力の深化を発表しました。この多年協力は、インフラ、研究、教育を通じてフランスのAIエコシステムを強化することを目的としています。 フランスは欧州で最も野心的なAI国家プログラムの一つを実装しており、AMDはフランスのAIコミュニティが高性能コンピューティングプラットフォームとオープンソフトウェアエコシステムを活用できるよう支援する計画です。このパートナーシップにはGENCIとCEAが運用するAlice Recoqueスーパーコンピュータも含まれています。
英Wayveへの6000万ドル投資
AMD、Qualcomm、Armの3社は、英国の自動運転スタートアップWayveに6000万ドルを投資しました。この投資はWayveの12億ドルのシリーズD資金調達ラウンドの一部となります。 この投資は自動車AI分野への賭けであり、単にチップを供給するだけでなく、次世代運転支援システムを動かすソフトウェアとエッジコンピューティング層での存在感を構築することを意味します。Wayveは現在、英国、ドイツ、日本、米国で自動運転車をテストしており、日産との商用契約を締結し、3月にはUberとのロボタクシー開発も発表しています。
POINT
ベルンシュタインSocGenグループがAMDの目標株価を235ドルから265ドルに引き上げ、2026年のEPYC売上が前年比約50%成長すると予想。アナリスト37社が買い推奨、合意目標株価は289.35ドルとなっています。
AITAKE編集部の見方
今回のAMDの動きは、AI市場における戦略的ポジショニングの重要性を示しています。フランス政府との協力は主権AIへの取り組みを強化し、Wayveへの投資は自動車AI市場での存在感を高める狙いが見て取れます。 特に注目すべきは、政府AIプロジェクトと自動車プラットフォームは数年間のタイムラインで運用されるため、より予測可能な収益源になる可能性があることです。ただし、現在の株価は内在価値より32%高く評価されており、P/E比率は105倍と5年中央値の90倍を大きく上回っている点には注意が必要です。 5月5日の決算発表が次の重要な転換点となり、ガイダンスとNVIDIAとの競争力に関する最新情報が今後の方向性を決定するでしょう。AI infrastructure市場での継続的な成長を考えると、長期的な見通しは明るいものの、短期的なバリュエーションリスクには慎重な検討が求められます。
Source: 24/7 Wall St.