OpenAI、エージェント型AI「GPT-5.5」をリリース
2026年4月23日にリリースされたGPT-5.5は、コーディング、コンピュータ操作、知識作業、科学研究でのエージェント機能が大幅に向上。より自律的で効率的なAI作業が可能に。

GPT-5.5の主要機能
OpenAIは4月23日、同社が「最もスマートで直感的」と称する新しい大規模言語モデル「GPT-5.5」をリリースした。この新モデルは、コードの記述とデバッグ、オンライン調査、データ分析、文書と表計算ファイルの作成、ソフトウェアの操作、そしてタスク完了まで複数のツールを跨いだ操作に優れている。 GPT-5.5の特徴は、ユーザーが各ステップを細かく管理する必要がなく、複雑で複数の部分からなるタスクを与えても、モデル自体が計画を立て、ツールを使用し、作業をチェックし、曖昧さをナビゲートして作業を継続できる点にある。特にエージェント型コーディング、コンピュータ使用、知識作業、初期段階の科学研究において大きな進歩を見せており、これらの分野では文脈を跨いだ推論と時間をかけた行動が進歩の鍵となる。
ベンチマークでの性能向上
複雑なコマンドラインワークフローでの計画とツール協調を測定するTerminal-Bench 2.0では、GPT-5.5が82.7%のスコアを記録し、GPT-5.4の75.1%から向上した。実世界のコンピュータ環境での自律動作能力を評価するOSWorld-Verifiedでは78.7%を達成し、GPT-5.4の75.0%を上回った。 さらにGPT-5.5は、より高品質な結果をより少ないトークンとより少ない再試行で達成する効率性も示している。Codexタスクでは同様の作業をGPT-5.4よりも大幅に少ないトークンで完了することができる。Artificial AnalysisのCoding Indexでは、競合する最先端コーディングモデルの半分のコストで最先端の知能を提供している。
POINT
GPT-5.5はエージェント型AIの新時代を象徴するモデル。従来の「質問に答える」AIから「タスクを完了する」AIへの進化を体現している。
利用可能性と価格
GPT-5.5は木曜日から、OpenAIの有料ユーザー(Plus、Pro、Business、Enterprise)向けにChatGPTとコーディングアシスタントCodexで利用可能になった。API版については「非常に間もなく」提供予定だが、これらの展開には「異なる保護措置」が必要だとしている。 API開発者向けには、GPT-5.5がResponsesおよびChat Completions APIで提供され、価格は入力トークン100万個あたり5ドル、出力トークン100万個あたり30ドルで、100万トークンのコンテキストウィンドウを持つ。さらに高精度なGPT-5.5 Proも提供され、価格は入力トークン100万個あたり30ドル、出力トークン100万個あたり180ドルとなる。
AITAKE編集部の見方
GPT-5.5のリリースは、AI業界における重要な転換点を示している。従来のAIモデルが主に対話型の応答に特化していたのに対し、GPT-5.5は自律的なタスク実行に最適化されている。これはAIが単なる「高度な検索ツール」から「デジタルワーカー」へと進化していることを意味する。 特に日本のビジネス環境においては、このようなエージェント型AIの導入により、定型的な知識作業やコーディング作業の自動化が加速すると予想される。ただし、完全に自律的な運用にはまだ課題があり、適切なプロンプトエンジニアリング、エラーハンドリング、監視が必要だ。企業は段階的な導入を検討し、AIの能力と限界を理解した上での活用が求められるだろう。
Source: OpenAI