OpenAI、GPT-5.5 InstantをChatGPTのデフォルトモデルに更新
2026年5月8日より全ユーザーにGPT-5.5 Instantが展開開始。パーソナライゼーション機能とメモリ管理の大幅改善により、より賢く個人に最適化されたAI体験を提供。

GPT-5.5 Instantがデフォルトモデルに昇格
OpenAIは5月8日、GPT-5.5 InstantがChatGPTの全ユーザー向けデフォルトモデルとして展開開始し、GPT-5.3 Instantを置き換えることを発表した。内部評価において、GPT-5.5 Instantは医療、法務、金融などの高リスク分野で52.5%の幻覚を削減し、ユーザーが事実誤認として報告した困難な会話では不正確な主張を37.3%減少させた。 AIME 2025数学テストでは81.2点を記録し、旧モデルの65.4点から大幅に向上した。また、新モデルは従来より30.2%少ない単語数と29.2%少ない行数で同等の情報を提供し、「不必要な絵文字」や冗長なフォローアップ質問を削減している。
強化されたパーソナライゼーション機能
過去のチャット、ファイル、Gmail連携からの強化されたパーソナライゼーション機能がPlusとProユーザーのWeb版に展開され、モバイル版でも近日中に利用可能になる予定。Free、Go、Business、Enterpriseユーザーへの拡大も数週間以内に計画されている。 新たに「メモリソース」機能が追加され、ChatGPTが回答をパーソナライズする際に使用した文脈(保存されたメモリや過去のチャットなど)をユーザーが確認できるようになった。ユーザーは古いメモリを削除したり修正したりでき、メモリを使用・更新しない一時的なチャットの利用も可能だ。
POINT
GPT-5.5 Instantは幻覚を52.5%削減し、より簡潔で正確な回答を提供。メモリソース機能により透明性も向上。
ExcelとGoogle Sheetsの本格統合
ChatGPT Business向けExcelとGoogle Sheetsのネイティブ統合がGPT-5.5によって強化され、Business、Enterprise、Edu、Teachers、K-12ユーザーのほか、Pro、Plusユーザーにも提供開始された。 ChatGPTはワークブック全体を理解し、シートや数式の関連性を把握して、出力の変化理由を説明し、エラーの追跡・修正が可能。計算はExcel内で直接実行されるため、前提条件の追跡や数式の監査、結果の検証ができる。ワークブックに変更を加える前には許可を求めるため、各ステップの確認と必要に応じた編集の取り消しが可能だ。
AITAKE編集部の見方
今回のGPT-5.5 Instantへの更新は、OpenAIがAIの実用性と信頼性を同時に向上させる戦略を明確に示している。特に注目すべきは、幻覚の大幅削減と透明性の向上だ。メモリソース機能は、AIがどのような情報に基づいて回答を生成したかを可視化し、ユーザーの信頼性向上に寄与する重要な進歩といえる。 ExcelとGoogle Sheetsの本格統合は、ビジネス現場での実用性を大きく高める。これまでAIツールと表計算ソフトを行き来していた作業が統合され、業務効率が劇的に改善される可能性がある。ただし、財務や法務など高度な判断を要する分野では、AIの支援を受けながらも最終的な判断は人間が行う必要があることを忘れてはならない。
Source: OpenAI