Review — 英文校正・ライティングアシスタント

Grammarly

AI搭載の英文校正ツールGrammarlyを実際に使って分かったメリット・デメリット

2026-03-28·8 min·by AITAKE 編集部

総合

7.2/10

使いやすさ

8.5/10

性能

7/10

コスパ

6/10

おすすめ度

7/10

Summary

AI搭載の英文校正ツールとして世界中で使われているGrammarly。文法チェックから文章のトーン調整まで幅広い機能を提供している。Chrome拡張機能やMS Office連携など使い勝手は良いが、日本語非対応で価格設定にも課題がある。英語でのビジネスコミュニケーションが多い人には有用だが、機能と価格のバランスを慎重に検討する必要がある。

Grammarlyの基本機能と使用感

Grammarlyを実際に3ヶ月使用した結果、確かに英文の品質は向上した。特に文法ミスの検出精度は高く、冠詞の使い分けや前置詞の選択ミスを的確に指摘してくれる。Chrome拡張機能をインストールすれば、Gmail、Slack、Linkedinなど様々なWebサイトで自動的に文法チェックが働く。赤い下線で間違いを示し、クリックするだけで修正候補が表示される仕組みは直感的だ。ただし、無料版の機能は本当に基本的な文法チェックに限られる。スペルミスや明らかな文法エラーは検出できるが、文章の流れや表現の改善提案は一切ない。Premium版にアップグレードして初めて、文章のトーン調整や語彙の多様性チェック、盗作検出などの高度な機能が使えるようになる。MS Wordとの連携も良好で、文書作成中にリアルタイムで校正が行われる。

Grammarly — top
Grammarly — top

POINT

Chrome拡張機能を使えば、Web上のあらゆるテキスト入力欄でGrammarlyが自動的に動作する。Gmail作成時も自動でチェックされるため非常に便利。

Premium版の実用性を検証

月額12ドルのPremium版を契約して感じたのは、機能の豊富さと同時に期待値とのギャップだ。確かにトーン検出機能は興味深い。同じ内容でもフォーマル、フレンドリー、自信に満ちた、といった具合に文章の印象を数値化して表示する。ビジネスメールを書く際には「この文章は少し攻撃的に聞こえるかもしれません」といったアドバイスが表示され、実際に役立った。文章のリライト機能も搭載されているが、ChatGPTやClaude等のAIツールと比較すると提案の質は明らかに劣る。同じ文章を複数のツールでリライトしてもらったところ、Grammarlyの提案は表面的で、文章構造の大幅な改善や創造的な表現への変更は期待できない。盗作チェック機能は学術論文やブログ記事を書く人には有用だが、一般的なビジネス文書では使用頻度は低い。語彙の多様性チェックは、同じ単語の繰り返しを指摘してくれるものの、代替語の提案がワンパターンで物足りない。

Grammarly — feature
Grammarly — feature

英語でのメール作成が格段に楽になりました。特にクライアントとのやり取りで、文章のトーンを調整できるのは本当に助かっています。ただし、月12ドルという価格は正直高いと感じます。

マーケティング担当者(使用歴2年)

競合ツールとの比較で見えた課題

LanguageToolやProWritingAidといった競合サービスと比較すると、Grammarlyの位置付けが明確になる。LanguageToolは無料版でも多言語対応(日本語含む)を提供しており、基本的な文法チェックなら十分に使える。ProWritingAidは文体分析や詳細なライティングレポートに特化しており、より深い文章分析を求める人には魅力的だ。Grammarlyの強みは使いやすさとブランド力だが、機能面では他社に劣る部分も多い。特に日本語話者にとって致命的なのは、日本語に全く対応していない点だ。日本語で書いた文章の英訳チェックや、日本語特有の英語表現の癖を修正する機能は一切ない。Hemingway Editorのようなシンプルな文章改善ツールと比較しても、Grammarlyの月額料金は高すぎる印象が拭えない。実際、基本的な校正作業であれば無料のツールでも十分対応できる場面が多い。

Grammarly — docs
Grammarly — docs

主要英文校正ツール比較

ツール名月額料金日本語対応主要機能
Grammarly Premium$12×文法チェック・トーン調整・盗作検出
LanguageTool Premium$5.83多言語文法チェック・スタイル改善
ProWritingAid$10×詳細分析・文体レポート・語彙強化
Hemingway Editor$19.99(買切)×文章簡素化・可読性向上

WARNING

無料版は基本的な文法チェックのみ。トーン調整や高度な文章改善を期待するなら、Premium版($12/月)への契約が必須となる。

ビジネス利用での実用性

海外クライアントとのメールのやり取りが多い環境でGrammarlyを使用した結果、確実にコミュニケーションの質は向上した。特に重要な提案書やプレゼンテーション資料の英語チェックでは、細かい文法ミスを見逃すリスクが大幅に減った。しかし、月額12ドルという料金設定は、英文校正だけを目的とするには割高だ。同じ予算でChatGPT Plusを契約すれば、英文校正だけでなく、文章作成、アイデア出し、翻訳など幅広い用途に活用できる。実際にChatGPTに「この英文を校正して」と依頼した場合、Grammarlyと同等かそれ以上の品質で修正してくれることが多い。Grammarlyの利点は、リアルタイムで自動的に校正が働く点だが、この機能だけで月額料金を正当化するのは難しい。Business版($15/月)では複数人でのチーム利用や管理機能が追加されるが、小規模なチームであれば個人版で十分だろう。

Grammarly — pricing
Grammarly — pricing

文法チェックの精度は確かに高いのですが、AIによるリライト機能の質がChatGPTに明らかに劣ります。この価格帯なら他の選択肢も検討したほうが良いかもしれません。

フリーランス翻訳者(使用歴1年)

モバイルアプリとデスクトップ版の使用感

Grammarlyのモバイルアプリ(iOS/Android)とデスクトップ版も試用したが、用途は限定的だ。モバイルアプリは主にキーボード機能として動作し、スマートフォンでの英文入力時に文法チェックを行う。ただし、小さな画面では修正候補の確認が煩雑で、長文の校正には向かない。デスクトップ版は専用エディターとして機能し、Webブラウザを開かずに文章作成と校正が行える。しかし、既存の文書を読み込んで校正する程度の用途であれば、Word連携で十分だ。結果的に、Chrome拡張機能が最も実用的で、他のアプリケーションの必要性は感じなかった。むしろ複数のアプリをインストールすることで、システムのパフォーマンスに若干の影響があった。クラウド同期機能により、複数デバイス間で校正履歴や個人辞書を共有できるのは便利だが、これも決定的な差別化要因とは言えない。

Grammarly — blog
Grammarly — blog

TIP

Chrome拡張機能だけで十分な場合が多い。デスクトップアプリやモバイルアプリは、特別な用途がない限りインストール不要。

日本人ユーザーにとっての課題

日本人がGrammarlyを使用する上で最大の問題は、日本語に全く対応していない点だ。日本語特有の英語表現の癖、例えば「I think that〜」の多用や、冠詞の使い分けミスなどについて、特別な配慮はない。また、日本のビジネス文化に特有の丁寧すぎる表現や遠回しな言い回しを、より直接的な英語表現に修正する機能もない。サポートも英語のみで、日本語での問い合わせはできない。料金も米ドル建てのため、為替レートの変動により実質的な負担が変わる。年間契約にすることで月額コストは下がるが、それでも日本人にとって他の選択肢と比較した場合の優位性は限定的だ。特に、英語学習者の場合、なぜその修正が必要なのかという説明が不十分で、学習効果は期待できない。文法書や英語学習アプリと組み合わせて使用することで、ある程度は補完できるが、Grammarly単体での英語力向上は期待しないほうが良い。

Grammarly — features_scroll
Grammarly — features_scroll

日本人向け英語支援ツール比較

ツール日本語対応学習機能料金
Grammarly××$12/月
LanguageTool$5.83/月
ChatGPT Plus$20/月
DeepL Pro×$8.74/月

海外との商談資料作成には確実に役立っています。ただし、日本語での説明がないため、なぜその修正が必要なのかわからない場面も多々あります。

商社勤務(使用歴6ヶ月)

無料版と有料版の境界線

Grammarlyの無料版を1ヶ月使用して感じたのは、機能制限の厳しさだ。基本的な文法エラーとスペルミスしか検出されず、文章の質を向上させる提案は一切ない。例えば、同じ単語の繰り返しや、より適切な語彙の提案、文章の流れの改善などは全てPremium機能だ。無料版でも文法の基礎的なミスは防げるが、それだけなら他の無料ツールでも十分対応できる。Premium版にアップグレードすると機能は大幅に拡張されるが、その差額分の価値があるかは疑問だ。特に、月に数通程度しか英語でメールを書かない人にとっては、明らかにオーバースペックだ。年間契約することで月額コストは抑えられるが、それでも継続的に英文を書く必要がある人でなければ元は取れない。無料版で様子を見てから判断するのが賢明だが、無料版の機能だけでGrammarlyの真価を評価するのは困難だ。

POINT

まずは無料版で基本機能を試用し、物足りなさを感じた場合のみPremium版を検討するのが現実的。年間契約なら月額コストは抑えられる。

総合評価:使う価値はあるのか

3ヶ月間のGrammarly使用を通じて、確実に英文の品質は向上したが、コストパフォーマンスには疑問が残る。Chrome拡張機能の使い勝手は確かに優秀で、Web上でのあらゆる英文入力で自動校正が働くのは便利だ。文法チェックの精度も高く、基本的なミスは確実に検出してくれる。しかし、月額12ドルという価格設定は、英文校正専用ツールとしては高すぎる。同じ予算でより多機能なAIツールを契約できることを考えると、Grammarlyを選ぶ理由は限定的だ。特に日本人ユーザーにとっては、日本語非対応という致命的な弱点がある。英語でのビジネスコミュニケーションが頻繁にあり、リアルタイム校正機能に価値を感じる人以外には、積極的に推奨できない。無料版で基本的な文法チェックを試用し、物足りなければ他の選択肢も検討するのが現実的だろう。

スコアチャート

Good

  • +Chrome拡張機能でWeb上のあらゆるサイトで自動校正
  • +文法チェックの精度が高く基本的なミスを確実に検出
  • +トーン調整機能でビジネス文書の印象を最適化
  • +MS Officeとの連携がスムーズ
  • +盗作チェック機能で文章の独自性を確認

Bad

  • 日本語に全く対応しておらず日本人には使いにくい
  • 無料版は機能が限定的すぎて実用性が低い
  • 月額12ドルは英文校正だけには高すぎる料金設定
  • AIリライト機能の質がChatGPT等に明らかに劣る
  • 英語学習効果は期待できず修正理由の説明不足

結論

Grammarlyは英文校正ツールとしての基本性能は確かだが、価格と機能のバランスに課題がある。Chrome拡張機能によるリアルタイム校正は便利で、文法チェックの精度も高い。しかし月額12ドルという料金設定は、英文校正のみを目的とするには割高だ。特に日本人ユーザーにとっては、日本語非対応という致命的な弱点があり、積極的に推奨しにくい。英語でのビジネスコミュニケーションが頻繁にあり、自動校正機能に価値を感じる人であれば検討の余地はあるが、まずは無料版で基本機能を試用し、他のAIツールとの比較検討も行うべきだ。

こんな人におすすめ

  • 英語でのビジネスメールや文書作成が頻繁にある人
  • Web上で英文入力する機会が多くリアルタイム校正を求める人
  • 文章のトーン調整機能を重視するマーケティング担当者

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無料プラン有り / Premium $12/月 / Business $15/月

公式サイトへ →

Tool Info

ツール名Grammarly
カテゴリ英文校正・ライティングアシスタント
料金無料プラン有り / Premium $12/月 / Business $15/月
対応OSWindows/Mac/Chrome拡張/MS Office
リリース2009年
開発元Grammarly Inc.
公式サイトへ →

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