OpenAI売上未達で関連株が大幅安、AIブーム陰りか
OpenAIが2026年に月間売上目標を未達、サラ・フリアCFOが将来のコンピュート契約への懸念を示し、オラクル、エヌビディア、AMDなどAI関連株が軒並み急落。

OpenAIの成長鈍化が明らかに
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、OpenAIは2026年に複数の月間売上目標を下回り、Anthropicがコーディングおよびエンタープライズ市場でシェアを獲得したと報じられました。同社のChatGPTは2025年末までに週間アクティブユーザー10億人という目標も達成できなかったとされています。 この成長鈍化により、サラ・フリアCFOが約6000億ドルの将来的な支出契約への資金調達について懸念を表明していることが明らかになりました。OpenAIは先月122億ドルの大規模な資金調達を完了したばかりですが、既に署名済みの契約により3年以内にこの資金を使い切る可能性があると指摘されています。
AI関連株が全面安
オラクル株は寄り前取引で7.7%下落し159.80ドルとなり、同社がOpenAIと5年間で3000億ドルの大規模クラウド契約を結んでいるため、特に大きな影響を受けました。CoreWeave株も7.4%下落し104ドルまで下がりました。 エヌビディア株は1.6%下落、AMD株は3.4%下落し、半導体関連株全体が売られました。日本ではOpenAIの主要投資家であるソフトバンクグループが東京市場でほぼ10%下落し、日経225の最悪パフォーマンス銘柄の一つとなりました。
POINT
OpenAIの売上目標未達により、AI関連株が軒並み急落。オラクル7.7%安、エヌビディア1.6%安、AMD3.4%安、ソフトバンク10%安など、AIインフラ企業への影響が鮮明に。
競合他社の台頭とIPO計画への影響
グーグルの競合AIボットGeminiが過去1年間で成長し、OpenAIの市場シェアを侵食しており、Anthropicがコーディングおよびエンタープライズ製品で地位を向上させている状況です。 サラ・フリアCFOは業界関係者に対し、必要なプロセスと組織業務が完了していないため、2026年末までに上場準備が整わないと明確に述べたと報じられています。OpenAIは最大1兆ドルの評価額での上場を準備していると言われており、イーロン・マスクのSpaceXなど他の大型IPOと競合している状況です。
AITAKE編集部の見方
今回の出来事は、AIブームの持続可能性に疑問を投げかける重要な転換点となる可能性があります。OpenAIが示した成長鈍化は、AI業界全体がハイプから実際の収益化へと移行する過程での自然な調整と捉えることもできますが、同時に巨額のコンピュートインフラ投資に対するリターンの不確実性を浮き彫りにしています。 AI関連企業への投資を検討する際は、短期的な成長期待よりも、実際のユーザー獲得と収益化能力に注目することが重要でしょう。特に日本のAIツール市場においても、「バズワード」としてのAIではなく、実用的で持続可能なビジネスモデルを持つサービスへの関心がさらに高まると予想されます。
Source: Bloomberg